損保ジャパン日本興亜総合研究所トピックス


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2012年6月29日発行 Vol.11

 

 
「中国の外資損害保険会社の動向 」(PDF:531KB)
   
 

= 要 約 =
研究員 菅沼 美香

   
 

中国の損害保険市場は高い経済成長に伴い拡大を続け、2010 年に保険料規模で世界第7 位となり、2011 年の元受収入保険料は前年比18.7%増の4,779 億元(約5 兆8,300 億円)に達した。自動車保険が中心的な種目となっており、元受収入保険料の74.6%を占めている(2010 年)。
中国に進出する外資損害保険会社の元受収入保険料は、市場の拡大に伴い増加を続けているものの、マーケットシェアは1.1%と低水準で推移している。外資損害保険会社は、主に外資系企業に対して企業財産保険、貨物保険といった企業分野商品を中心に保険販売を行っており、元受収入保険料に占める自動車保険の割合は9.7%と低い(2010 年)。
本稿では、外資損害保険会社の中から、元受収入保険料第1 位のChartis 社と第2 位のLiberty 社の取組を紹介する。Chartis 社は、中国系損害保険会社が得意としない分野につき、企業を中心に補償を提供し、同社が世界に持つネットワークを活用して海外進出を行う中国企業にサービスを提供している。Liberty 社は、外資でありながら中国系保険会社と同様に自動車保険中心の販売戦略を取り、中国系保険会社と提携して任意保険を販売している。
中国の自動車保険は日本と同様に強制保険と任意保険から構成されている。従来、外資損害保険会社に認められていなかった強制保険の販売が、本年5 月、開放されることとなった。強制保険の開放は外資損害保険会社に歓迎されており、これを機に自動車保険に参入するとの声が多く聞かれる一方で、強制保険の開放による中国系保険会社への影響は限定的との見方も多い。
また、任意保険においては約款・保険料の自由化の動きがみられており、むしろこの動きの方が外資損害保険会社にとって注目される。すなわち、わが国において規制緩和後にリスク細分型通販型自動車保険で外資損害保険会社が業績を伸ばしたように、中国保険市場においても、任意保険の自由化が高い保険技術を持つ外資損害保険会社に活躍の機会をもたらすのではないかと考えられる。

   
   
 

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