損保ジャパン日本興亜総研レポート


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2014年9月30日発行 Vol.65

  内 容 (PDFにて全文閲覧できます。)
 
 
掲載論文: 1..社会保険志向の米国ヘルスケア改革と保険加入インターネットサイト“Exchange”導入の意義
―保険加入システム・雇用主提供システムの変革とイノベーションへの期待―
  2. 米国損害保険市場の動向 
―2013 年の実績およびホームオーナーズ保険と異常災害―

 
社会保険志向の米国ヘルスケア改革と保険加入インターネットサイト“Exchange”導入の意義 ―保険加入システム・雇用主提供システムの変革とイノベーションへの期待― (PDF:2.9MB)
   
 

= 要 約 =
執筆者: ファカルティフェロー  小林 篤

   
 

2014年に本格実施となった米国ヘルスケア改革では、民間健康保険と健康保険市場の抜本的改革が実施されました。健康保険に加入できなかった無保険者の保険加入を可能にするために、保険加入のインターネットサイト“Exchange”が2014年から導入されたのです。“Exchange”は、個人がインターネットサイトで消費者が商品を選択して購入するのと同じように健康保険を選択して購入出来る仕組みです。個人には、保険加入の義務を課し、無保険者に加入の機会と保険引受を保証する“Exchange”を政府が開設運営する一方、健康保険者には、加入者の健康状態に拘わらず保険引受の義務が課され、政府が定める必須保険給付を保険料も15%から20%の低コスト経費率で運営することが要求されています。このことが示すように、“Exchange”は、社会保険的健康保険システムを任意市場・民間保険者を使って実現しようとする手段なのです。
1990年代のクリントン政権時には改革反対の立場であった健康保険業界は、今回の改革は保険業界にとっては厳しいものであるにも拘わらず、推進の立場に変化し、個人の保険加入義務を提案し“Exchange”の導入を推進しました。2014年から開始した“Exchange”の第一年度では800万人超が健康保険に加入しました。“Exchange”は、情報提供の仕組みが充実し、従来保険業界では多様だった用語・説明文書の書式が共通化され、多くの人々がその仕組みと方式に慣れてくると予想されています。その結果、今後はこの仕組みが主流になり、保険加入システム変革の可能性が高いとみられているのです。健康保険業界は、政府が運営する“Exchange”に類似したprivate exchangeの開発などの新しいビジネスモデルに取り組んでいる最中です。
なお、“Exchange”の特徴は、消費者の選択、市場競争重視であり、この特徴は民間保険制度において不可避の逆選択問題を招来し、保険引受を実務上困難にしてしまう問題があります。法律で厳格に規制された現行“Exchange”制度には、この問題を考慮して健康保険が実際に運営できるよう保険事業のメカニズムを理解した上で逆選択問題の障害を緩和する制度が導入されています。しかし、この制度は、逆選択問題の障害を緩和出来るものの、解決することは困難であるといわざるを得ません。

   
 
米国損害保険市場の動向 
―2013 年の実績およびホームオーナーズ保険と異常災害― (PDF:1.0MB)
   
 

= 要 約 =
副主任研究員  守 徹

   
 

2013 年の正味収入保険料は前年比4.5%増加して4,817 億ドルとなりました。これは2011 年後半から本格化した保険料率の引上げが続いていることが大きな要因となっています。2013 年は異常災害による損害が比較的少なかったことから、損害率は改善し、コンバインド・レシオは2012 年の103.2 から96.3 に改善しました。本稿では、個人自動車保険など主要種目の成績概況、異常災害とそれにより最も大きな影響を受けるホームオーナーズ保険の状況などを紹介します。

   
 

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