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2010年6月30日発行 Vol.55

 

内 容 (PDFにて全文閲覧できます。)
 
 
掲載論文: 米国における健康保険市場と保険会社のヘルスケア事業
- 2008 年を中心とする概況とインディアナ州における
Consumer Driven Health Plan の実験的導入 -




 
米国における健康保険市場と保険会社のヘルスケア事業
- 2008 年を中心とする概況とインディアナ州における
Consumer Driven Health Plan の実験的導入 -(PDF:1MB)
   
 

= 要 約 =
副主任研究員 田中健司
研究員    森朋也

   
 

T.はじめに
本稿では、米国の民間健康保険市場と公的医療制度について、2008 年を基準点とした動向を整理する。
また、インディアナ州におけるConsumer Driven Health Plan の実験的導入の事例を紹介する。

U.健康保険市場の概況
2008 年、民間営利保険会社は、加入者数の増加、収入保険料の増加により事業規模を拡大したが、損害率の悪化により保険引受収益が減少し、多くの保険会社が上期に収益目標を下方修正した。さらに、その後のリーマン・ショックの影響で投資収益も大きく減少し、各社の純利益の合計は2007 年よりも36.5%減少した。
米国の健康保険市場の中心となっている職域市場では、1999 年以降健康保険料が上昇し続けている。2009 年の平均健康保険料は2008 年と比較し、単身プランでは2.6%、家族プランでは5.5%増加した。また、近年CDHP の普及が進んでいたが、2009 年にはCDHP を従業員に提示する企業の割合が減少するなど、普及の一服感を示すデータが表れている。

V.医療費の概況
2008 年の医療費は2 兆2,287 億ドルとなっている。医療費は一貫して上昇しており、名目GDP に占める割合も年々上昇している。一方で、医療費の対前年比伸び率は2002 年より縮小し続けており、2008年の4.4%増は直近10 年間では最も低い伸び率となった。

W.Consumer Driven Health Plan(CDHP)の概要とインディアナ州における実験的導入の事例
CDHP における代表的な医療貯蓄口座として、Health Savings Account(HSA)がある。健康保険会社の団体が2010 年1 月に調査したところによれば、HSA を組み合わせたCDHPの加入者数は、1,000万人余りに達している。また、CDHP を提供する健康保険会社の調査を通じて、CDHP 導入による医療コスト削減等の効果が確認されている。
本章の後半で紹介するインディアナ州の実験プログラムであるHealthy Indiana Plan(HIP)は、無保険の状態にある低所得者の健康保険加入を促進するために、CDHP の概念を取り入れた健康保険プランを提供する試みである。HIP は2008 年〜2012 年の5 年間にわたり実施されることとなっているが、2010 年3 月に成立した米国のヘルスケア改革法によりメディケイド適用対象が拡大されるため、今後のHIP の方向性に関する議論が高まっている。

   
 

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