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2004年3月30日発行 Vol.43

 

内 容 (PDFにて全文閲覧できます。)
 
はじめに(PDF:18KB)
  掲載論文:
 
1. 米国損害保険市場の最新動向−2002年の実績とトレンド変化−
2. 欧州損害保険市場の最新動向−2001年の実績と主要国市場の変化−




 
米国損害保険市場の最新動向−2002年の実績とトレンド変化−(PDF:249KB)
   
 

= 要 約 =
研究員 岡ア 康雄

   
 

T.本稿の狙いと構成
本稿では、米国損害保険市場の概況とトレンド変化を2002 年のデータに基づいて整理する。また、医療過誤保険等の賠償責任保険の危機的状況、再保険業界の状況等のトピックを取り上げた上で、ハードマーケットの持続性に関する議論に焦点を当てる。

U.米国損害保険市場の動向
米国損害保険市場について、事業成績や健全性に係る指標を用いて概観する。保険料の引き上げによってコンバインド・レシオは低下したが、運用収益が低迷しているために収益性は低い。また、株式市場の低迷のために、契約者剰余金は3 年連続で減少した。

V.個人保険分野の概況
個人自動車保険、住宅所有者保険ともにコンバインド・レシオは改善した。住宅所有者保険については、カビ(mold)問題が収益の悪化要因となっており、損保業界は様々な対応を講じている。

W.企業保険分野―不法行為法問題と保険業界への影響
企業保険分野では、とりわけ賠償責任種目で損失が拡大した。医療過誤保険においてはロス・レシオが極端に悪化したために、保険会社の撤退や保険料の急騰が発生し、医療サービスの供給体制に深刻な影響を与えている。また、1990 年代後半の引受契約に係る負債が膨張したために、支払備金が700〜1,200 億ドル不足しているとの調査結果が発表された。これによる支払備金の積み増しは、保険会社の収益引き下げ要因となっている。このような危機的状況の中で、保険業界では、不法行為法改革の働きかけや、アンダーライティングとロス・コントロールの強化等の対策が進められている。

X.ハード化、アンダーライティング・キャパシティおよび再保険に係る分析
現在のハードマーケットは、どのくらい持続するであろうか。本章では、アンダーライティング・サイクルをもたらす要因について解説した上で、資本ベースに着目した予測と、営業キャッシュフローに着目した予測を紹介する。また、元受保険業界以上にサイクル性が強い再保険業界の状況、国際的な再保険監督に関する検討、代替的なリスク移転手段であるキャプティブの動向について整理する。

Y.販売チャネルの動向
販売チャネル間のシェア変動や、銀行による保険販売の進展について概観する。

Z.おわりに
縮小した資本ベースがもたらした、米国損害保険業界の課題に関する議論を紹介する。

   
   
欧州損害保険市場の最新動向−2001年の実績と主要国市場の変化−(PDF:247KB)
   
   
 

= 要 約 =
研究員 荒木 由起子 

   
  T.はじめに
本稿では、欧州主要国の損害保険市場において、単一保険市場の進展や世界規模の環境変化に応じて、どのような変化が生じているか、あるいはどのような部分が変わらずに残っているかを、主として個人損害保険市場を中心として見ていく。

U.EU 市場統合への動き
三次にわたる損害保険指令の結果、損害保険販売に関するEU 域内の制度的な障壁はすべて撤廃された。しかし、実際の損害保険の販売や購入行動についてみると、とくにリテール市場において、従前どおり国内の地域・社会に根付いた取引が行われている国が多く、単一保険市場はまだ成立途上にある。
損害保険を含む金融サービスの単一市場を実現させるため、EU では2005 年度を実施年限として、1999年から「フィナンシャル・サービス・アクション・プラン」を推進している。損害保険分野では、保険仲介者規制、ソルベンシー規制、コングロマリット規制の見直しが行われている。

V.欧州損害保険市場概観
欧州主要3 ヶ国の損害保険市場の特徴は、過去数年では大きな変化は見られない。欧州損害保険市場におけるM&A の最近の動きを見ると、1990 年代後半のような大型合併はあまり行われていない。しかし、部門強化のための買収や、非コア部門の売却など、事業再構築のためのM&A のニーズは高まっており、とくに90 年代に大型合併を経た企業ではリストラクチュアリングが続いている。

W.欧州損害保険市場における最近のトピック
本章では、欧州損害保険市場の最近の動向として、主として2003 年10 月に実施した現地調査を素材とし、ドイツ、英国市場を中心とした欧州市場における最近の変化を紹介する。
ドイツでは、EU 損害保険第三次指令を受けて1994 年に規制が大幅に緩和されたが、従来からの市場の特徴は変化していない部分も大きい。しかし、自動車保険を例にとると、規制緩和や消費者・市場の変化を受けて、ディストリビューションに変化が生じている。
英国では、EU 保険仲介者指令による保険販売事業者規制が、業界内で波紋を起こしている。個人分野のディストリビューション・チャネルの勢力図は、ダイレクト販売会社の成功により大きく塗り替えられたが、効率的なディストリビューション・チャネルを求める変化は続いており、最近では小売事業者が急速に進展しているほか、ブローカーも様々な工夫を凝らして個人分野での巻き返しをはかっている。
EU は2003 年4 月に10 ヶ国との加盟条約を締結し、2004 年5 月に25 ヶ国に拡大する。EU 拡大を前にして、EU 主要国保険会社の中東欧市場への関心が高まっているが、とくにドイツの保険会社は中東欧市場への参画に意欲を見せている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 

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