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  2002年5月31日発行 Vol.40
 

内 容 (PDFにて全文閲覧できます。)
 
  掲載論文:
 
1. 欧米におけるeHealthビジネスの進展
2. 環境経営と企業価値




 
欧米におけるeHealthビジネスの進展―(PDF:560KB)
   
  = 要 約 =
研究員 田中 健司
   
  T.はじめに
本稿では、欧米およびわが国において関心が寄せられているeHealthについて、欧米における進展の概要とビジネスの現状を整理し、今後欧米においてeHealthビジネスが進展していくに当たり解決されるべき課題について考察する。また、今後のeHealthビジネスの展開に影響を与えると考えられる技術の動向についても簡単に触れる。

U.eHealthの概要
本章では、まず欧米およびわが国におけるeHealthの様々な定義、およびインターネットが登場する前の電子的ヘルスケア(Telemedicine、Telehealth)から現在のeHealthに至るまでの沿革を概観する。次いで、eHealthの領域、市場に対する見方および当事者について、欧米比較を行った上で、本稿におけるeHealthの捉え方を明示する。

V.eHealthビジネスの具体的事例
本章では、eHealthビジネスにおける収入源・eHealthビジネスに関連する最近の動向を整理した上で、eHealthビジネスを展開する欧米企業の事例を取り上げる。さらに、事例から示唆される、eHealthビジネス成立のための条件であると考えられる点を指摘する。

W.解決されるべき課題
本章では、今後のeHealthビジネスの進展において解決されるべき、eHealth特有の問題として、米国の事例にみるインターネット上における患者のプライバシー保護の問題・インターネット上で提供される医療関連情報の質の確保、および欧州における規制緩和を通じた医薬品に関する情報提供について取り上げる。

X.eHealthビジネスの進展に影響を与えうる技術の動向
本章では、今後のeHealthビジネスの進展に影響を与える可能性がある技術の代表例として、次世代インターネットとナノテクノロジーの2つを取り上げる。

   
   
環境経営と企業価値―(PDF:717.9KB)
   
   
 

= 要 約 =
主任研究員 細田道隆 
研究員 牛窪賢一 
研究員 竹原正篤

 
T.はじめに
 本稿では、企業の環境経営への積極的な取り組みが、将来の競争力を強化し、企業価値を向上させる可能性が高いという理論的な仮説について検討するとともに、実際に環境経営に取り組む企業に対してヒアリングを含めた調査を行い、企業の考え方および活動とこの仮説が整合的であるかどうか検証した。

U.環境経営と企業価値に関する先行研究
 本章では、環境経営と企業価値との関係に関する先行研究を簡単に整理する。これらの先行研究では、必ずしも環境経営が企業価値につながる経路の全体像を提示したとは言えないため、本稿では、環境経営と企業価値との間に「将来の競争力」を媒介させ、環境経営が企業価値につながる経路の全体像に関するひとつの仮説を提示する。

V.これまでの環境経営と今後の見通し
 本章では、日本企業の環境経営について、まずこれまでの歴史的変遷を概観した後、現在の環境経営を、現状、先進的環境経営の内容、環境経営の全体的な動向の観点から整理する。さらに、その後、環境経営の今後の見通しについても考察した。

W.環境経営と企業価値との関係
 本章では、企業の環境経営への積極的な取り組みが、企業価値の向上に結びつくかどうかについて考察する。企業の環境経営への取り組みと企業価値との関係については、仮説として、下記のような理論的経路が考えられる。
(環境経営に対する積極的な取り組み)→(将来競争力の強化)→(企業価値の向上)
この仮説について、実際に企業に対して行ったヒアリング結果を中心に検討し、この仮説と企業の実際の考え方および活動が整合的かどうか検証を試みた。その結果、一部の先進企業では、環境経営を行うことにより将来の競争力を先取りすることを認識して取り組みを行っていることがわかった。

X.最後に
 企業が積極的な環境経営を行っても、その効果の多くは「将来の競争力」という形で発現すると考えられるため、日本企業による環境経営が始まってまだ十分な時間が経過していない現時点では、環境経営と企業価値に関する仮説を裏付ける具体例を実際に見出すことは容易ではない。しかし今後、企業の環境経営の進展にともない、環境経営と企業価値向上との関係を示す具体的事例が増えてくるものと思われる。そうすれば、環境経営と企業価値の向上を結ぶ理論的な経路をより包括的に検証できるようになると考えられる。今後とも企業の環境経営の推移を注意深く見守りたい。

   
   
 

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